幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
カップケーキが出来上がり、シリウスたちは中庭へと移動する。そこにはティータイム用のテーブルと椅子が常に用意されているのだ。おやつはいつも、ここで食べる。
「シリウスさん、茶葉は何にいたしますか?」
「じゃあアッサムで」
ティーポットを手にするかぐやにシリウスはニコリと笑って答える。かぐやの淹れる紅茶はとてもおいしい。そう思うのは、シリウスだけではないようだ。
「……おいしい、です。かぐやさんの紅茶はいつもおいしいです。私もこんなお茶を淹れられるようになりたいです」
紅茶を飲み、エヴァが言う。かぐやは少し複雑そうな顔をしながら「ありがとう」と言っていた。
「そういえば、明日からまた劇団の仕事が始まるんだ」
シリウスが言うと、かぐやが「台本はもう読み終わったのですか?」と目を輝かせる。シリウスは「もちろん!」と頷いた。俳優の仕事は、何よりも大好きで夢中になれるからだ。
「劇団……」
エヴァがポツリと呟く。シリウスがエヴァを見ると、目が合った。深い青と、薄い青の瞳が混じり合う。
「シリウスさん、茶葉は何にいたしますか?」
「じゃあアッサムで」
ティーポットを手にするかぐやにシリウスはニコリと笑って答える。かぐやの淹れる紅茶はとてもおいしい。そう思うのは、シリウスだけではないようだ。
「……おいしい、です。かぐやさんの紅茶はいつもおいしいです。私もこんなお茶を淹れられるようになりたいです」
紅茶を飲み、エヴァが言う。かぐやは少し複雑そうな顔をしながら「ありがとう」と言っていた。
「そういえば、明日からまた劇団の仕事が始まるんだ」
シリウスが言うと、かぐやが「台本はもう読み終わったのですか?」と目を輝かせる。シリウスは「もちろん!」と頷いた。俳優の仕事は、何よりも大好きで夢中になれるからだ。
「劇団……」
エヴァがポツリと呟く。シリウスがエヴァを見ると、目が合った。深い青と、薄い青の瞳が混じり合う。