幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜

「へえ〜……。それにしても、とっても綺麗だね。でも、僕はアイヴィーが一番だけど！」

アイヴィーの名前を言った時、ケイリーは照れ臭そうに笑った。「熱いね〜」とシリウスが笑い、かぐやも微笑む。エヴァが不思議そうな顔をしていたので、シリウスはケイリーに自己紹介を促す。

「初めまして！ケイリー・ダンカンって言います。歌と踊りが大好きです。よろしくね」

ケイリーがニコニコ笑いながら言うと、エヴァが「ケイリーさん……。シリウスさんから話は聞いています。とてもダンスが上手だとお聞きしました」と話した。

「えっ！？シリウス、話したの？」

恥ずかしそうにケイリーは顔を赤くする。シリウスが苦笑いを浮かべていると、「ケイリー？どうしたの？」と言いながらアイヴィーが姿を見せた。

「あっ！アイヴィー、ちょうどいいところに！」

ケイリーは嬉しそうな顔をして、アイヴィーを抱き寄せる。そしてエヴァに言った。

「彼女はアイヴィー・ロー。この劇団の人気女優で僕の恋人なんだ」