幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
しばらく歩くと、二人の目の前にたくさんのお店が現れる。美しいドレスを売っている服屋に、女性の目を惹きつける宝石を売っているジュエリーショップ、おいしいスイーツを売っているお店ーーー。通りには、多くの人が行き交い、お店へと入っていく。

「こんなところ、初めて来ました」

エヴァはそう言い、辺りを興味深そうに眺めている。アイヴィーは「じゃあ、お店の中に入りましょう!」と言ってドレスの売られているお店へとエヴァを連れて行った。

お店の中には、数々のブランドのドレスが並べられている。そのブランドのほとんどが高級なものだ。

「エヴァはこの色がよく似合うわね。でも、こっちも素敵!」

アイヴィーはドレスを何着も手に取り、エヴァの体に当てる。エヴァは戸惑った顔をしていた。

「今日は、アイヴィーさんのお買い物をするのではないのでしょうか?」

「何言ってるの!こんなに綺麗なエヴァのものを買わないなんて、損だわ!」
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