幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜
「シリウスさん、ネクタイが曲がっています」
綺麗な声が耳に入り、ケイリーは声のした方を見た。すると、衣装や小物係のエヴァがシリウスのネクタイを直しているところだった。シリウスの顔は赤くなっている。
「ありがとう、エヴァ」
「いえ、舞台を楽しみにしています」
エヴァが優しく微笑むと、シリウスはますます顔を赤くした。その様子を見てケイリーはやっぱりシリウスはエヴァのことを、と確信する。
「さあ、そろそろ開演だ。行こう!」
シリウスに言われ、みんなの緊張がさらに高まる。これなら何千人ものお客さんを楽しませなければならない。
『ケイリー、お前っていい役者になれるよ』
不意に、昔友達から言われた言葉を思い出す。あの人は来てくれているのかな、懐かしい顔を思い浮かべながらケイリーは舞台へと上がった。
「とっても舞台、よかったぞ!!最高だった!!」
「まさか、私たちの息子が俳優でしかも主役なんてねえ……」
「お兄はこの家の誇り!!」
その日の夜、ケイリーやシリウスたちはケイリーの家で開かれたパーティーを楽しんでいた。せっかくだからとみんな招待されたのだ。
綺麗な声が耳に入り、ケイリーは声のした方を見た。すると、衣装や小物係のエヴァがシリウスのネクタイを直しているところだった。シリウスの顔は赤くなっている。
「ありがとう、エヴァ」
「いえ、舞台を楽しみにしています」
エヴァが優しく微笑むと、シリウスはますます顔を赤くした。その様子を見てケイリーはやっぱりシリウスはエヴァのことを、と確信する。
「さあ、そろそろ開演だ。行こう!」
シリウスに言われ、みんなの緊張がさらに高まる。これなら何千人ものお客さんを楽しませなければならない。
『ケイリー、お前っていい役者になれるよ』
不意に、昔友達から言われた言葉を思い出す。あの人は来てくれているのかな、懐かしい顔を思い浮かべながらケイリーは舞台へと上がった。
「とっても舞台、よかったぞ!!最高だった!!」
「まさか、私たちの息子が俳優でしかも主役なんてねえ……」
「お兄はこの家の誇り!!」
その日の夜、ケイリーやシリウスたちはケイリーの家で開かれたパーティーを楽しんでいた。せっかくだからとみんな招待されたのだ。