幸せの花束をもらった日に、あなたに愛してるを〜箱庭の少女と舞台俳優〜

「これがエイダンからのメッセージ……」

何年もかけてようやくエイダンのメッセージを受け取ることができる。ケイリーは緊張しながら箱を開けた。

箱に入っていたのは、手紙と水色の石が入っていた。ターコイズだ。エヴァに見守られる中、ケイリーは手紙を読み始める。

「ケイリー！暗号を解いてくれたんだな！いつこの暗号をお前が解くのかわからないけど、めちゃくちゃ嬉しい。お前にされたことは正直驚いたし、ショックだった。でもお前がいじめられてるって知って、仕方ないって思ったよ。でも、俺以外にはあんなことすんじゃねえぞ！俺は遠くへ引っ越す。アンネストールから離れてしまう。だけど、俺はそこで夢を追い続ける。だから、お前も夢を追いかけろよ。そして、また会って話そうぜ！」

「エイダン……」

ケイリーの頰を涙が伝う。そして、優しく手紙を抱きしめた。恨まれているとずっと勝手に思っていたが、違ったのだ。嬉しさと悲しさがケイリーの中で入り混じる。