君に届け

ピピピピ

目覚まし時計のベルが鳴る。


目覚まし時計と同時に起きる優衣。



「ふわぁ～…、今何時ぃ？」

時計に目をやるともう6時40分だ。



「わぁっ！もぉ時間じゃんっ！何で、おばあちゃん起こしてくれないのぉ？！」



優衣は文句を垂れながら
急いで制服に着替える


「あれ？優衣ぃ～？今何時～？」

よ
今頃になって起きてくる母。



「もぉ！遅いよっ！6時45分っ！」



お母さんはいつも起きるのが遅くて…
すごく困るっ！


「えぇっ！お弁当は？！」



もぉ…本当困る…。
寝ぼけてんの？！
今日は

始業式だからお弁当要らないのっ！！


「今日…始業式」


冷たく言い放つ



「そうだっ！アレ持った？アレっ！ストッキング！」


「持ったよぉ…」


「そうっ！オッケーっ♪仲の良い友達と一緒になれると良いねっ♪」



お母さんは、本当に
いつでもテンション高くて困る…。


お母さんには困る事だらけだ…。



って！！



私、始業式だあ！遅刻しちゃうっっ！