結ばれる運命だから

俊樹は ニコッと笑って 私を 抱きしめる。


「はい。お土産」

フライドチキンを 差し出して。


「悠香 作ってくれたの?」

テーブルの上の チャーハンを見て 嬉しそうに言う俊樹。


「急だったから 材料がなくて。」


私は 少し困った顔で 俊樹を見る。



「ご褒美」

と言って 俊樹は 私の頭を クシュクシュっと撫でた。



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