結ばれる運命だから

「彼女達、東京?」

お兄さんは、ラーメンを運んで来て 私達に聞く。


「はい。」

と元気よく答える礼奈。

「じゃ、今夜は泊まり?」

もう一度 聞かれて、私達は頷く。


「どこに泊まっているの? 夜、花火しようよ。」

お兄さんの言葉に、私達は 一瞬 顔を見合わせて

「そこの林の コテージ。」

と礼奈が答える。


「海、上がる時 また寄ってよ。」

と言って、お兄さんは 離れて行く。


「ちょっと、礼奈。大丈夫?」

私は 少し心配して聞く。

「大丈夫でしょう。カッコイイからいいよ。」

と礼奈は 笑顔で言った。
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