結ばれる運命だから

「はい、お土産。」

熱いキスの後 俊樹は ケーキの箱を 差し出す。

「わぁ。ありがとう。」



受け取ったケーキを 冷蔵庫に入れるため

私が 後ろを向くと 俊樹に 背中から 抱き締められる。


「今日は ずっと 悠香を 抱いていたい。」

俊樹の言葉に 私の胸は キューンと高鳴って。



俊樹の手を取って 私の 胸に当てる。

「心臓が 壊れそう。」

私が 小さく言うと

「それは 俺。ここは ヤバいから。」

と言って 俊樹は 手を外す。




「あっ!違うって。そういう意味じゃなくて。」

慌てて 余計に ドキドキする心臓。

恥ずかしさで 上気する頬を 俊樹の手が 包む。


「あんまり 俺を刺激しないで。」

そう言って 私の頭に 顔を寄せる俊樹。


こんなこと 一晩も続いたら 私の心臓、絶対 止まっちゃう。



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