結ばれる運命だから
21

甘い空気のまま。俊樹に 肩を抱かれたまま。

私達は ベッドに寄り掛かり 並んで 食事をする。


そういえば あの海の夜も 

俊樹は ずっと 私の肩を 抱いていた。




「ねぇ俊樹。食べにくくない?」

左手で 私を抱いたまま 俊樹は 器用に 片手で食べていた。

「それがいいの。」

時々、私の頭を ポンポンと撫でて。


会社では 澄ましているくせに。

こんなに 甘々でいいの?


「悠香 料理上手だね。すごく 美味しいよ。」

いちいち 私の頭を 撫でる俊樹。


私が 頭を撫でられると キュンとするって 言ったから?


「本当?良かった。」

私は 半身 振り返って 俊樹の頭を撫でた。



「あー。それ 反則。」


俊樹は いきなり 私に キスをした。





< 123 / 175 >

この作品をシェア

pagetop