結ばれる運命だから

「はるか…大丈夫?」

そっと私を呼び 髪を撫でる俊樹。

薄れていた 意識が戻ると 恥ずかしさが 沸き上がる。


「私。どうしたんだろう。」




煌々と 灯りがついたままの 部屋で。




テーブルには 食べかけの 料理。



「悠香が 可愛いから。ご飯よりも 先に 食べちゃった。」

俊樹は 私を抱いたまま そっと微笑む。



俊樹って こんなことを 言う人だったの⁉

いつも 淡々としていて。


あまり 感情を 表に出さないから。


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