結ばれる運命だから
23
ゆっくり起きて。
順番に シャワーを浴びて。
私が 朝食の準備を始めると
俊樹も 近くに来て 後ろから 私を抱き締める。
「俊樹。やりにくいよ。」
半分 振り返って 私が言うと
「いいの。このまま やって。」
と俊樹は 私の頭を撫でる。
「はい。」と
切ったトマトを 俊樹の口に 入れてあげる。
「はるかー。」
と、俊樹は 私を抱く腕に 力を込めた。