結ばれる運命だから
遅めの 朝ご飯の後、2人で 買い物に出た。
会社帰りの俊樹は ワイシャツにスラックス。
「俺 仕事に行くみたい。」
と俊樹が 笑うから。
私も 通勤スタイルに 着替えると
「悠香、合わせてくれたの。」
と言って 俊樹は 頭を撫でてくれる。
俊樹の着替えと 部屋で使う雑貨を買って。
「ついでに 夕食の材料も 買おうかな。」
私が 俊樹を見て 言うと
「俺、カレーがいいな。」
と俊樹は ニコっと笑った。
ずっと 私の手を繋いでいる俊樹。
時々 肩を抱いて。頭を撫でてくれる。
俊樹って 誰にでも こんなに 甘々なの⁉
少し 不安になった時、私は ハッとする。
私が こんなにイチャイチャするのは 俊樹が 初めてだから。
もしかして。
俊樹だって 初めてかもしれない。
私にだけ 甘々なのかもしれない。
そう思って 俊樹を見ると、
俊樹は また笑顔で 頭を撫でてくれた。
「美味しいカレー 作るね。俊樹も 手伝ってね。」
今夜も 一緒に眠れるから。
私は 俊樹の腕に そっと腕を絡めた。