結ばれる運命だから

会社では ポーカーフェイスの 私達。

2人のことは まだ 誰も 気付いてない。



「モッチー、彼氏と うまくいってる?」

お昼に 竹内さんが聞く。

曖昧な笑顔の私に 

「モッチーの顔見れば わかるでしょう。」

私に代わって 山本さんが 答える。



「うん。すごく綺麗になったもんね。色っぽいし。」

竹内さんに言われて 私は 赤くなってしまう。

「そんな。止めてください。」

あたふたする私を 2人は笑う。


「いいなあ。幸せそうで。早く 私達に 紹介してよ。できれば 彼氏の友達とか。」

イケイケの竹内さんは いつも積極的。


『 2人とも 知っている人ですよ。』

もし 相手が 俊樹だって知ったら。

2人は どんな反応を するのかな。


からかわれることも 私は 嬉しかった。


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