結ばれる運命だから

礼奈の強い希望で 私達は 務を交えた4人で 会うことになった。

「俺 務とは 就職してから 連絡取ってないんだ。」

俊樹は 私と再会したことも 務には 話していなかった。

「そうなの?」

私が 驚いて言うと


「絶対 冷やかされるよー。」

俊樹は 恥ずかしそうな顔をした。


男同士の友達って よくわからない。

女同士みたいに 何でも 話したり しないらしい。


「務君 驚くかな。」

私は 少し笑って 俊樹を見る。


「あいつ、調子に乗って 余計な事 言うからさ。」

務に連絡をすることを 躊躇う俊樹。


「あー、俊樹。私に 知られたくない秘密 務君に 握られているんだ。」

私が 頬を膨らますと

「ならいいけどね。」

と意味深に言って やっと俊樹は 務に電話した。


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