結ばれる運命だから
32

『私 務と泊まっちゃった。』

翌日の夜 礼奈から 電話が入る。


俊樹が 部屋にいないことを 確認すると 礼奈は 言った。



『ホントに?礼奈 やる〜』


私は 何となく そんな予感がしていた。


『これで やっと あの夏を 卒業できるよ。』



『えっ⁈ 礼奈達 付き合わないの?』


礼奈の言葉は 意外で。

私は 驚いて 聞き返す。


『お互いの 環境が 違い過ぎて。無理でしょう。休みも 合わないし。遠距離だし。』


『そうかな。礼奈と務君 合うと思うけど。』


私は 納得いかない気持ちを 伝える。



< 168 / 175 >

この作品をシェア

pagetop