結ばれる運命だから
夏休み明け、新しい部屋から 職場に向かう。
通勤時間が 短くなって 余裕ができたせいか
電車から見る景色にも 心が弾む。
久しぶりの会社は みんなが 浮かれていて。
給湯室には 旅行先のお土産が たくさん積んであった。
お茶当番の私は 1人 給湯室で
冷たいお茶の 用意をしていた。
「モッチー、おはよう。」
営業の木村さんに 声をかけられた。
「おはようございます。」
私は 事務的に答える。