結ばれる運命だから
「あっ。あの…あの日のこと 後悔している?」
私は 思い切って 口を開いた。
「後悔? 悠香は 後悔していたの?」
俊樹は 質問に質問で答えた。
私は 大きく首を振り
「連絡先 聞かなかったことを 後悔した。」
と少し俯いて 答えた。
「何だよ、一緒じゃん。」
俊樹は 表情を緩めて 私を見る。
「俊樹が 何も聞いてくれないから。聞かれたくないと思ったの。」
私が言うと 俊樹は頷き
「俺も。全く同じ。」
と苦笑した。