結ばれる運命だから
人通りのない 住宅街。
俊樹は 立ち止って キスをした。
「…俊樹………」
記憶の中の 俊樹のキスよりも 甘くて 熱くて。
長いキスの合間に 俊樹の名を呟く。
「悠香。」
と言って 俊樹は 私を 抱き締めた。
体が 溶けてしまいそうなくらい 甘い抱擁。
私の 髪に 顔を寄せて。
私の背中を 優しく 撫でて。
私も 俊樹の胸に 顔を埋める。
私の掌は 俊樹の背中を 滑る。
「あぁ。。。悠香。」
と言って 俊樹は もう一度 唇を重ねた。