18歳で父になった。
恋雪と本能のままに交わり続けて
何度目か終えた頃には恋雪の息が乱れてくったりしていた。
「ほい、飲み物飲んで」
部屋に備え付けられていた自販機のようなものからアクエリを取って渡すと、ゴクゴクと良い勢いで飲む恋雪。
そんな恋雪の頭を撫でておでこにキスをすると、嬉しそうに笑ってくれる。
「紫苑くんはこの行為までも優しいよね昔から。
最初は久しぶりでで怖かったけど、いっぱい優しくて思ったより痛くなくて本当に幸せだったよ」
「よかった、俺もだよ」
そういえば、こんなに何度も何度繰り返しヤりたいと思ったのも、ヤったのも初めてだ。
この行為自体そんなに興味が無いからいつもドライだと柚子からは駄々をこねられていたしな。
なんて、自分もしっかり男だったことに安堵していると、恋雪は俺に抱きついてきた。
「も、もし嫌じゃなかったら…また、し、シてくれる?」
抱きついてきた恋雪はそんなことを小声で聞いてきて、俺は驚く。
「嫌じゃないけど、恋雪はいいのか?」
「いいの。
彼女じゃなくてもなんでもいい、紫苑くんと繋がれて幸せだと思えるから…。
紫苑くんがいいならまたお願いします」
そう言って、俯く恋雪が小動物のようで俺はそっと抱きしめた。
「じゃあまた、シような」
「う、うん!」
これでいいわけが無い。
でも、俺はもう少し恋雪の言葉に甘えさせてもらうことにした。
徐々に動き出す自分の気持ちにはまだ気づかないまま。