18歳で父になった。
俺が悶々とした気持ちのまま、2人ものとに帰るとトトトッと潤くんも後ろから直ぐに追いかけてきた。
「ありがとうな恋雪。
柚子葉、帰るぞ」
俺が恋雪にお礼を言って柚子葉の手を取ると、柚子葉はえ〜と顔をしかめる。
「ままも一緒がいい!」
柚子葉はそう言うと恋雪の腕をつかむ。
俺が柚子葉に言い聞かせようと、しゃがむと
潤くんが恋雪の腕をとった。
「恋雪は俺とデートなんだ!
じゃあ行こう恋雪」
「え、で、でも」
「ほら、早く」
潤くんは俺を睨みながら、恋雪の腰に腕添えて手を取ったまま歩いていってしまった。
「ぱぱ、まま取られちゃったね」
「だな、とりあえずほら、買い物の続きして帰ろうな」
「うん!」
俺は柚子葉と手を繋いで買い物を続けた。
その間ずっと、恋雪の腰に当てられた潤くんの手のことを忘れれないまま。
なんでこんなにモヤモヤしてるんだ。