18歳で父になった。
渡したくない
それから柚子葉と買い物を済ませ
夜ご飯とお風呂を終えて、リビングで柚子葉と璃苑が寄り添って寝落ちした頃。
ピンポンとチャイムがなって現れたのは恋雪。
「突然ごめんね」
「いいけど、どうした?」
恋雪が連絡無しで来るなんて珍しいな。
なんて、思いながら見つめているととあることに気づいた。
恋雪の頬と目元は赤く、首には赤い痕がついているのに。
「とりあえず入れよ」
「お、お邪魔します」
リビングには璃苑と柚子葉が寝ているし、父さんはまだ帰ってないし、母さんは部屋で寝てるから俺の部屋へと通すと
恋雪は眉を八の字に曲げていた。
やっぱり、いつもと様子が違うな。
「柚子葉ちゃんが来てって言ってたから来たんだけど…遅かったかな」
「さっき璃苑と寝たよ」
「そ、そうだよね」
そんな話をしてしばらく沈黙。
なんだなんだ。
空気が重いぞ。
「恋雪、何かあったか?」
いつもとは明らかに違う様子と、首の痕に頬と目の赤み。
俺が首元を指さしながら聞くと、キョトンとしたあとスマホで首元を確認して顔をもっと赤くした。
「ご、ごめんなさいっ…!」
「………キスマーク?」
恋雪の慌てぶりが尋常じゃないから、思っていたことを尋ねると固まる恋雪。
その反応はキスマークか。