18歳で父になった。
ひとしきり行為を終えたあと、ベッドで抱き合う俺と恋雪は少しまだ心臓がバクバクなっていた。
「付き合おう、幸せにする。
それでもし俺が立派な医者になったら結婚しよう」
恋雪と夢見る未来。
それは何だか確信もないのに実現できそうな気がした。
俺のそんな言葉に、恋雪は涙をめにうかべて笑った。
「私で良かったら、お願いします」
泣いて喜んでくれる恋雪が愛おしい。
頑張ろう。
柚子葉と恋雪を幸せにできるように。
俺がしっかりするんだ。
「夢見たい、紫苑くんと付き合えるなんて…」
「ははっ、俺も恋雪と付き合えてよかった」
そうだ、今回は俺がちゃんと自分で決めたことだ。
付き合うのも、結婚したいと思ったのも。
「沢山苦労かけると思うけど、よろしくな」
「うん!なんでも任せてね」
そう言って笑った恋雪の力強さはまた俺を安心させてくれた。
前は別れてしまったけど
今回はきっと続かせる。
もう二度と手放したりなんてしない。
そう、強く心に誓ったのだった。