18歳で父になった。

お泊まりデート





柚子と付き合って1ヶ月程経った3月の週末。




前に週末ゆっくりしようと言っていたが、俺の部活がなかなか忙しくて出来ずに1ヶ月も経ってしまったのだ。




そんな今日、ようやく泊まりでデートをするという約束を果たせることになった。




……のだが。






「めっちゃ美味しい!!
幸せ〜♪はい、アーン!」






そう、キラキラ笑顔でアイスを口に付けている柚子。



今日のデートは柚子のしたいことをするというプランらしく、まずは柚子の洋服などの買い物。



これもまぁ沢山買ったし色々回った。



俺は荷物持ち。





次に今流行りの苺沢山アイスを食べに来たのだが、周りは女子だらけ。

ここは地獄か。






「ね、美味しいでしょ?」



「あ、うまい!」






地獄の空間ではあるが、苺がそりゃもう沢山乗っているソフトクリームは上手い。



女の子はこんな感じのピンクっぽいの好きだよなぁ。璃苑もそうだ。






「私ね、紫苑くんとここ来るの夢だったの」



「じゃあ叶ったな」



「うん、付き合う前は付き合うだけでいいとか思ってたけど、付き合ってからは紫苑くんともっとなにかしたいって欲が出てきちゃう」



「いいんじゃね?
たくさん色んなことすればいいさ」



「へへ、そうだね」






そう、幸せそうにソフトクリームを頬張りながら話す柚子が可愛らしい。



光司はタイプじゃないみたいだが、俺は柚子と付き合ってよかったと思うからいいんだ。



柚子は感情を素直に言葉や態度に出すから俺も自然と出せるようになってきたのも気づいてるし。






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