18歳で父になった。




光司達と別れてから柚子の家に帰り
2人でシチューを作ったのだが



そりゃもう、驚くほど柚子は料理下手だった。



レベルで言うなら塩と砂糖が分からないレベル。




おかげでもう一度シチューの材料を買いに行って1から俺が作り直すという自体に至ったのだ。






「材料勿体なかったな」



「ごめん、私何も出来なくて」






到底食べれるものでは無い失敗作と食べ終わったシチューを片付け、しゅんと凹んでいる柚子の頭を撫でる。






「誰でも失敗や間違いはあるさ
これから練習していこうな」



「ありがとう
でも結婚したら紫苑くんに任せたら美味しい料理食べれるね」






柚子は俺の作って余ったシチューを見ながらそう言うが、少しは上達して欲しい気もする。



確かに出来ることを俺がすればいいんだけど。






「ほら、俺が片付けておくからお風呂はいっておいで」






俺が皿をあらったり、残飯を処理しながら言うと柚子は"わかった"と素直に頷いてお風呂場へ走っていった。





こんなに料理できなくて一人暮らしとか
いつも何食べてんだろ。




ちょっと柚子の事が心配になりながら
後片付けを終えた。






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