18歳で父になった。




みんなの視線が痛くて、大したスケジュールじゃないけど…と前置きして話し出した。






「だいたい朝は5時起き。
そこから朝の勉強とか色々して
8時くらいに家を出て学校行くだろ?

そこから遅くて18時まで授業して

サークルの日は19時までサークル参加してる。
んで、バイトが22時まで。

帰ってご飯食べてお風呂入って柚子葉の寝かしつけとかして24時。
24時から2時まで勉強して寝てる。」






バイトない日はもっと早いし、今は実家でご飯を作って貰ってるから楽だけど。

なんて付け足すと、みんな少し戸惑いの表情になる。






「ちなみに聞くけど休日は?」



「何も無い休日は、7時に起きて柚子葉の面倒見たり散歩行ったり遊んだり?
んで、24時くらいまで勉強して寝てる」






これはかなりゆっくりしてて柚子葉にも癒されて最高だよ。

と言うと、光司が大きなため息をついた。






「嫁は何してんだよ」



「柚子は基本ゆっくりしてもらってる
色々疲れてるみたいだから」



「まじかよ」






きっと俺のわからない苦労とかがあるんだろう。


そんな俺の言葉に、恋雪は柚子葉を抱っこして不思議そうな顔をした。






「こんなに可愛いのにね?
でもやっぱ四六時中一緒だと嫌なのかな?」



「かもな?」






俺は四六時中いてもむしろ可愛いし、大変だけど幸せだけど、感じ方は人それぞれだしな。



俺は今の生活に特に不満はない。


遊べないとか忙しいのはあるけど
これだけ愛おしい子供がいるなら守るために頑張りたいし、柚子のこと我慢できる。






< 65 / 187 >

この作品をシェア

pagetop