18歳で父になった。
【紫苑side】
翌日、目が覚めた俺は沢山泣いてスッキリしたのか
だいぶん気分も晴れていた。
昨日のことを思い出すと恥ずかしくて死にたくなるが、そこは耐えようと、みんなに感謝を伝えて
ボチボチ1人家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりー」
「ぱぱー!!」
「柚子葉〜!!おいで!」
家に帰ると、母さんと柚子葉だけで
よてよてとこちらに向かってくる柚子葉を抱き抱えて抱きしめる。
「あうー、きゃは!」
ケラケラと笑ってくれる柚子葉を抱きしめながらリビングに入ると
母さんがチラッと俺を見て眉を下げた。
「お疲れ様。
これからぼちぼち頑張れ少年!」
「うん、ありがとう」
「うー!うー!」
俺と母さんの会話を聴きながら、柚子葉は積み木を指さしてアピールしてきた。
「遊ぼうか柚子葉」
「うー!」
柚子葉をそっと下ろして、積み木を打ち付けて笑うのを見て癒される。
やっぱり柚子葉は可愛い。
これからは柚子葉に幸せになって貰えるように。
良い親になれるように頑張ろう。
そう、柚子葉を見ながら心に決めた。