My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 5
「さ、食べて食べて」
真ん中に小さな花が飾られたテーブルに4つ並んでいたのは、魚介のたくさん入ったスープだった。
良い香りにごくりと喉が鳴る。
「ほお、これは旨そうだ」
「うん、美味しそう!」
私たちが席につくと、リディもエプロンを外して私の向かいに座った。
「小骨には気を付けてね」
「うん! いただきます!」
早速スプーンを手に取ってスープを口に入れる。魚介の出汁と程よい酸味に耳の下がじんとしびれた。
リディを真似てお皿の端に盛り付けられたマッシュポテトのような見た目の料理をスープと一緒に食べる。
「美味しい!」
それはもちもちとした食感で本当に美味しかった。
「良かった」