My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 5
「え? えっと、多分200年くらい前、だと思う。私の国の言葉で歌われるようになったのはもっと後だけど」
確か、日本で歌われるようになったのは明治時代のはずだ。
「200年……この楽譜をあの野郎が書いたとして、少なくともあいつが封印されたのはその間ってことだ」
「あ、そっか!」
「まぁ、お前の世界とこの世界と、時間が同じように流れているとは限らないが」
「あぁ、そう、だよね」
と、後ろから声が掛かる。
「だがノービスが会ったという銀のセイレーンだとしたら、この50年ほどの間ということになるな」
「あっ! そうだよね!?」
50年、なんだかぐっと近くなった気がした。
ラグがまた小さく息を吐く。
「伝説はあくまで伝説だ。銀のセイレーンの伝説も、あいつの言う金のセイレーンの伝説も、真実とは限らない」
「うん」
結局、エルネストさん本人に会わない限り真実はわからないままだ。
確か、日本で歌われるようになったのは明治時代のはずだ。
「200年……この楽譜をあの野郎が書いたとして、少なくともあいつが封印されたのはその間ってことだ」
「あ、そっか!」
「まぁ、お前の世界とこの世界と、時間が同じように流れているとは限らないが」
「あぁ、そう、だよね」
と、後ろから声が掛かる。
「だがノービスが会ったという銀のセイレーンだとしたら、この50年ほどの間ということになるな」
「あっ! そうだよね!?」
50年、なんだかぐっと近くなった気がした。
ラグがまた小さく息を吐く。
「伝説はあくまで伝説だ。銀のセイレーンの伝説も、あいつの言う金のセイレーンの伝説も、真実とは限らない」
「うん」
結局、エルネストさん本人に会わない限り真実はわからないままだ。