My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 5
彼女とセリーンに手伝ってもらい、また私は昨日と同じお嫁さんの格好になった。ポニーテールにしていた髪もリディに言われ仕方なく下ろした。
(なんか、ドキドキしてきた……)
でもラグもセリーンもいてくれるから大丈夫だ。そう自分に言い聞かせる。
グリスノートは再び花嫁姿になった私を見て満足げに頷いた。
「よし、行くぞ」
「はい」
だが、オルタードさんの家の前まで来るとグリスノートはくるりと振り向き言った。
「俺らだけで行くからな。他の奴はここで待ってろ」
「え!?」
思わず声が出てしまった。