元最強女総長は甘くない。




渡されたヘルメットを被ってどうしようかと考え込む。




ここで普通にバイクの後ろに乗ったらなんか、慣れてる感でる?




そんなことしたらバレバレだよね……でもどうすれば……。




そんなことを考えていると。




「きゃっ!?」




急に浮遊感が襲ったと思うと、千歳さんが私をバイクの後ろに乗せてくれた。




なんだか気に入らないけど今回は助かった。




「ありがとう…」




「いえいえ、お気になさらず。乗ったらちゃんと俺に掴まっててね、振り落とされるから」




怖っ……割と乱暴なのかな?




自分で乗り回してた頃は安全運転のつもりだったけど、こんな風に見えてたのかも。




< 30 / 158 >

この作品をシェア

pagetop