元最強女総長は甘くない。




「は…はい」




「よし、いい子。じゃあ行くよ?」




「はい……」




やばい、この人の前じゃ何故か見透かされそうで怖くて何も出来ない……。




千歳さんはバイクを軽く鳴らしながら、周りの人たちとバイクを走らせる。




へぇ、人の後ろに乗るってこんな感じなんだ。




前の方が景色が見えて楽しかったけど、後ろも悪くは無いな。




というか、気づいたら結構暗いし今何時だろう?




「どう?初めてバイクに乗った感じは」




初めてじゃないなんて言えない……。




「すごい、と思います。こんなスピード出しても怖くないんですか?」




「ははっ、怖いなんてあるわけないよ。むしろ楽しいよ、色んなものを忘れられる気がして」




< 31 / 158 >

この作品をシェア

pagetop