元最強女総長は甘くない。
まさかの遭遇
暴走が終わったあと、私たちはやっと帰れることになった。
「ありがとうございました」
ヘルメットを返しながらお礼を告げる。
「どうだった?」
「とても気持ちが良かったです」
「そう、良かったね。それじゃあ」
ほんとによく分からない人。
私には理解し難いわね。
「紗楽ーーーっ!」
この声は…。
「鈴菜っ!!もう、どうしてああいう勝手なことするの!?」
「えっ………あ、ごめん、ね?」
え、どうしてそんな驚いた顔して……あっ!
「って、短気な人なら怒ってるよ~?」
「び、びっくりしたー!人が変わっちゃったのかと思ったよ!ほんとにごめんねー」