元最強女総長は甘くない。
「ええっ!?」
それはまさに私が探していたキーホルダーだった。
私は総長さんに駆け寄ると、その手にあるキーホルダーをもらって手を握った。
「ほんっとうにありがとう!これ本当に大事なもので……嬉しい!」
手をぎゅっと握って今日1番の笑顔で
お礼を言うと、総長さんは驚いたような顔をした。
「はぁ……助かった」
「か、片瀬……さん?」
「え?」
千歳さんに呼ばれて後ろを振り向いた。
そこには目を見開いた紅狼のメンバーたちがいた。
「……えーと、なんでしょうか?」
みんな、固まってしまっている。
「あの……聞いてますか?」
私がなんだろうと恐る恐る話しかけると。