元最強女総長は甘くない。
「そういうこと」
……まぁ、理由はわかった。けど。
「そんなの知ったことじゃないですよ、勝手に私を巻き込まないでください」
本当にやめてほしい。
こっちは前みたいなこと繰り返したくなくてこっちにきたのに。
私は前に戻ったりしない。
でもだからといって守られる姫になんてもっとなりたくない。
「このお誘い、有難く………断らさせていただきます」
私は強く言葉を放った。
暴走族なんて……ごっこ遊びに付き合ってなんていられない。
悪いけど暴走族なんてもうこりごり。
私を巻き込まなければ勝手にしてくれたらいい。
暴走だってしたらいいし、女の子だって口説いてればいい。