元最強女総長は甘くない。
……でも。
私を巻き込むのとそれとでは話が違う。
私は絶対に関わりたくない。
誰が暴走族なんかと関わってやるもんか。
「とにかく、私はそんなお誘いは受けるつもり全くないので他を当たって下さい」
「ね、そう言わずにさぁ」
如月さん……前会った時チャラ男さんと共にちょっと黒かったくせに。
どうせこの人たち裏に黒い部分持ってるんだ。
じゃないと前たまたまキーホルダー探してた時あんな冷たく出来ないはずだもん。
「……はっきり言うと」
私が強い口調で喋ると視線が集まる。
ああ、なんかやだな。この感じ。
思い出してしまう……。