元最強女総長は甘くない。
とりあえず用意しようと重い腰を持ち上げて歩き出すと…。
プルルル……。
あれ?こんな時間に珍しい……。
この家に掛けれる人は決まっているけど今まで朝っぱらからかかってくることは無かった。
急いで降りて受話器をとる。
「はい……夜さん?」
恐る恐る声をかける。
「あぁ、おはよう紗楽。ごめんね、こんな時間から」
やっぱり夜さんだった。
「いえ…大丈夫、ですけどどうしたんですか?珍しいですね」
「あぁ、すまない。急遽夜の予定が空いたから久しぶりに集まろうって話になってな。紗楽もどうかなと思って」
集まろうっていうのは夜さんとその周りの人たちで、だろう。