元最強女総長は甘くない。
私はあの人たちと、そして夜さんが大好きでなにより落ち着くところだった。
だからこうやって集まる時はよく声をかけてもらえる。
「はいっ、夜さんがいいなら一緒に行かせてください!」
夜さんは当たり前だというふうに笑った。
「むしろ来て欲しいくらいだ、あんな奴らばっかりだから紗楽が来ないと華がない」
夜さんは私に気を使わせない天才だ。
「……それに、俺たちは紗楽を愛してるからな」
俺たち"は"。
少し含みがあった気がしたのはきっと私の気のせい。
「はい……ありがとう、ございます」
上手く言葉が出なくて何とか紡ぐ。