元最強女総長は甘くない。
「じゃあ…夜また迎えに行くよ、またね」
その言葉を最後に電話は切れた。
学校に行くのは憂鬱だったけど、夜のことを考えると気が楽だった。
ひとつ楽しみが出来ると気持ちが浮く。
さっさと用意して学校行こう。
軽い足取りで靴を履く。
「行ってきます」
誰もいない家に声をかけて扉に鍵をかける。
いつもと変わらない平凡な日になればいいのに。
嫌な予感を感じながらも押し隠して気分を明るくする。
学校につくと、気のせいか周りからチラチラと見られている気がする。
昨日謎の放送があったんだもんな、それも生徒会から。