元最強女総長は甘くない。
そりゃあ、おかしな事にでも手を出したと思われても仕方ない……のかな?
「ふぅ……」
小さく息を吐いて教室に足を踏み入れる。
自分の机に向かって歩いていると。
「紗楽〜!おっはよう!昨日、何だったの!?」
ニコニコと可愛らしい笑みを浮かべた鈴菜が話しかけてくれる。
「おはよう、鈴菜。うん……ちょっと手違いがあったみたい!気にしないで!」
私は詰まりながらも弁解した。
「そっかぁ!なんだ、よかった……何かあったのかと心配したよ!まぁ紗楽に限ってそんなことないと思うんだけどさ!」
うん……ごめん、私に限ってあります……。