短編小説集 (恋愛)

『よそよそしい』






そう指摘したらかあぁぁぁっと彼女の顔が赤くなる。







それって、よそよそしいって自覚しているってことだろうか…。






だめだ。







信じるって決めたんだ。







「あー、うん。そうだねごめんね」






やっぱり、自覚しているのだろうか。






さっき信じると決めたくせに、俺は若菜のことになると女よりも女々しくなる。






彼女の一挙一動に1つ1つ過剰なほどに反応してしまう。





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