短編小説集 (恋愛)






























「…——う、涼!」







はっ!








「授業中に寝るな!」






昨日は、若菜のことで頭がいっぱいで、寝ることができなかった。






そのせいで絶賛授業中の今、堂々と寝る羽目になってしまった。






「あだっ」





教科書の角で軽く頭を叩かれ、あまり痛くはなかったがその痛みが現実へと引き戻してくれた。







「あっ…先生…。痛いっすよ」






「先生だとわかってるんならちゃんと敬語使え!」





< 121 / 156 >

この作品をシェア

pagetop