短編小説集 (恋愛)

…。








『若菜先輩の幼なじみで、海先輩!』








海…?






前に若菜と男が歩いてたの見たのって俗に言う『海先輩』のことか?







「涼くん!」





「っ!」






『涼くん』。







そう呼んだのは、一瞬若菜かと思った。






だがそんなのありえない。






若菜とは学校が違うのだから。






俺は声のした方を振り返る。





「なんだよ」





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