短編小説集 (恋愛)







「は…は…は…恥ずかしいから!」







そう言うと彼の顔がなぜか真っ赤に。







ボソリと「そういうの、そんな顔で言うの、本当に反則です…」と呟いていたのを私は聞き逃さなかった。








勝手に聞いといてなんだけど、そういうこと平気で言う涼くんも結構…いや、大分ずるいと思うよ?








私も顔を赤くする。






「先輩にはいつも負けます。でも今日は負けません。書いたのは「ススキ」ですよね?」


















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