短編小説集 (恋愛)
なんでそんなこと聞くんだろう…。







男っていうのは家族とかは入んない…よね?






不思議に思いながら口を開いた。







「えっと…ないよ?」







そう言うとなぜか彼のかっこいい顔が怒りに変わった。







「…っ! なんでそんな…っ」








そう言って「バンッ!」と机を叩いて立ち上がった涼くん。







「えっ…ごめん。なんのこと言ってるかわかんな…——」








「僕じゃ…だめってことですか…?」







怒りに染まった彼の顔に今度は悲しい色が差す。







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