短編小説集 (恋愛)
由真くんは冗談で言っているんだろうに…。









「またそれ?」








誤魔化すためにわざとこういう言い方をした。








この間私がモテなさすぎると相談に乗ってもらったら毎日のように「好きです」と言ってくるようになった由真くん。








その度に本気なんじゃないかと思ってしまうけどその笑顔がそれを否定してくる。








…。







「香織先輩って何でそんなに告白されたことないって言ってたのにそんなに赤くなってくれないんですか?僕それが見たいのに」









ほらね。








赤い顔が見たいだけ。







< 77 / 156 >

この作品をシェア

pagetop