短編小説集 (恋愛)




——『ねぇねぇ、この学校にさ、去年超可愛い先輩いたよね』







俺の隣の席の女が急に友達に楽しそうに話を始めた。






なんとなく気になってしまうのは俺もそいつの友達と同じだった。





当時の俺はきっと(若菜)先輩の情報を知りたくて知りたくて…。








先輩と両想いになれたはずなのに彼女が卒業して会える時間がもっと減ってしまって寂しさを感じていたのかもしれない。








彼女とその先輩が知り合いかもしれないと思うとどうしても知りたくてたまらなかった。


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