俺がしあわせにします
知りたい気持ちがないといったら嘘になる。でも知りたくない気持ちもある。
そんなことをアタマの中でぐるぐる考えていると、カチャとドアが開いた。
そして現れたのは、和奏さんだった。
「倉科くん、まだ残ってたの?もしかして何かあった?!」
誰もいないと思って入った部屋に誰か居たんだから、そりゃびっくりするよね。
和奏さんは驚いて、俺に問いかけた。
「おつかれさまです。いえ、大丈夫です」
俺は和奏さんが心配しないように笑顔で返した。
和奏さんは腑に落ちないカオで納得した。
「そう。だったらいいけど」
じゃあ、なんで倉科くんはこんな時間まで残ってるの?って疑問が声に乗っていた。
本日のタスクを片付けるべく、和奏さんはデスクに着く。机に目線を落としたのを確認して、俺は話しかけた。
「その資料、先程椎名さんがいらして。よろしくって置いていかれました」
和奏さんは机の上の資料から俺に視線を移した。
「そう、了解。対応ありがとう」
「どういたしまして」
和奏さんは俺から資料に視線を戻した。
真剣に資料を見ている。
仕事モードの彼女だ。
話しかけづらくなっちゃったけど、俺は意を決して、声をかけた。
「あのっ、和奏さん、15分、いえ10分、なんなら5分でも構わないので、俺に和奏さんの時間くれませんか?」
そんなことをアタマの中でぐるぐる考えていると、カチャとドアが開いた。
そして現れたのは、和奏さんだった。
「倉科くん、まだ残ってたの?もしかして何かあった?!」
誰もいないと思って入った部屋に誰か居たんだから、そりゃびっくりするよね。
和奏さんは驚いて、俺に問いかけた。
「おつかれさまです。いえ、大丈夫です」
俺は和奏さんが心配しないように笑顔で返した。
和奏さんは腑に落ちないカオで納得した。
「そう。だったらいいけど」
じゃあ、なんで倉科くんはこんな時間まで残ってるの?って疑問が声に乗っていた。
本日のタスクを片付けるべく、和奏さんはデスクに着く。机に目線を落としたのを確認して、俺は話しかけた。
「その資料、先程椎名さんがいらして。よろしくって置いていかれました」
和奏さんは机の上の資料から俺に視線を移した。
「そう、了解。対応ありがとう」
「どういたしまして」
和奏さんは俺から資料に視線を戻した。
真剣に資料を見ている。
仕事モードの彼女だ。
話しかけづらくなっちゃったけど、俺は意を決して、声をかけた。
「あのっ、和奏さん、15分、いえ10分、なんなら5分でも構わないので、俺に和奏さんの時間くれませんか?」