からふる。~第4話~
私は白鳥先輩と黄海くんと一緒に大浴場にやって来た。
大浴場と言っても、私の誕生日に毎年泊まりに行っていたホテルの大浴場の2分の1くらいしかない。
家にあったジェットバスも露天風呂もなく、大きな浴槽にお湯が入っているだけだ。
「あの、ここに皆さんで?」
「皆23時までにバラバラで入るから満杯になることはないよ」
「僕まだ白鳥先輩と一緒に入ったことなぁい。ねえねえ先輩今度一緒に...」
「それはいいからやるべきことをやってしまおう」
白鳥先輩の指示通り私と黄海くんは掃除に取りかかった。
お風呂掃除さえも初めての私は何をどうやればいいか分からずにおろおろする。
「紗彩ちゃんは洗い場の鏡とかおけとかをスポンジで洗って。俺と凜くんは浴槽を洗うから」
「はいっ!」
いやあ、本当に助かります。
どうなるかと思いましたもん。
白鳥先輩に掃除用具の場所を教わり、さっそくスポンジに洗剤をつけて洗っていく。
5つの洗い場を端から順番に洗っていくのだが、結構水垢がついて汚い。
ゴシゴシやっているうちに汗が額からも背中からも滲み出てきた。
ここで働くために買った"NO MONEY NO LIFE"とロゴが入ったワンコインの白いTシャツに汗が染みて透けて見えかけていることに気づく。
幸い2人はブラシで浴槽をゴシゴシしているから気付いていないようだった。
早く終わらせて着替えなきゃ。
変なことで焦ってさらに汗をかいたのだった。
大浴場と言っても、私の誕生日に毎年泊まりに行っていたホテルの大浴場の2分の1くらいしかない。
家にあったジェットバスも露天風呂もなく、大きな浴槽にお湯が入っているだけだ。
「あの、ここに皆さんで?」
「皆23時までにバラバラで入るから満杯になることはないよ」
「僕まだ白鳥先輩と一緒に入ったことなぁい。ねえねえ先輩今度一緒に...」
「それはいいからやるべきことをやってしまおう」
白鳥先輩の指示通り私と黄海くんは掃除に取りかかった。
お風呂掃除さえも初めての私は何をどうやればいいか分からずにおろおろする。
「紗彩ちゃんは洗い場の鏡とかおけとかをスポンジで洗って。俺と凜くんは浴槽を洗うから」
「はいっ!」
いやあ、本当に助かります。
どうなるかと思いましたもん。
白鳥先輩に掃除用具の場所を教わり、さっそくスポンジに洗剤をつけて洗っていく。
5つの洗い場を端から順番に洗っていくのだが、結構水垢がついて汚い。
ゴシゴシやっているうちに汗が額からも背中からも滲み出てきた。
ここで働くために買った"NO MONEY NO LIFE"とロゴが入ったワンコインの白いTシャツに汗が染みて透けて見えかけていることに気づく。
幸い2人はブラシで浴槽をゴシゴシしているから気付いていないようだった。
早く終わらせて着替えなきゃ。
変なことで焦ってさらに汗をかいたのだった。