からふる。~第4話~
ということで、私達は協力して卵無しレタスチャーハンを作り上げた。
卵が余っていることはこの寮には無いらしい。
「大地先輩ゆで卵食べ過ぎだよぉ。だからすぐなくなるんだよぉ」
「凜くんが言ってるように大地はゆで卵を毎日4こ食べるんだ。卵は完全栄養食材だなんて言って食べまくってる。それが良いとなるとそればっかり大量に食べるからな、アイツは」
「そうなんですか...」
ほんと、ここの寮って不思議な人ばっかりだな...。
さっきの青波先輩は女遊びしてそうだし、黄海くんは世界的黄熊が好きすぎるし、白鳥先輩はその中では普通っぽい。
なんて思いながらレタスチャーハンを頬張る。
家では三上さんが中華フルコースを作ってくれたこともあったけれど、だいたいは両親の大好きなフレンチか和食だったからこんな感じの食事は初めてで新鮮だった。
「白鳥先輩、美味しいです。味バッチリですね」
「ありがとう」
「澪先輩美味しいよぉ」
「凜くんもありがと」
「先輩は料理結構するんですか?」
「まあね。ここに来てからやるようになったんだよ。お昼は自分で作らないとならないし、寮長になりそうなのは俺だったから料理くらいできなきゃまずかったしね」
「大地先輩もジャス先輩も寮長やれそうですけどねぇ」
...ジャス先輩。
緑川先輩のことだよね?
ジャスティスとも言ってもらえないの?
なんだか不憫だ。
「大地も緑川もそれぞれ学校の中で活躍したいって感じでさ。俺はそんなのもなかったからここの寮をまとめられるような立派なやつにならないとなって必然的に思ったんだよね」
へえ。
白鳥先輩、すごいな。
ちゃんと自分の役割を分かってて一生懸命取り組んで...。
尊敬します。
「はあ。僕達の代は誰がなるんだか」
「凜くんはお手伝いしてくれるけど、任せられないな」
「うん、分かってる。任せなくていいよぉ。やりたくないしぃ」
ありゃりゃ。
黄海くんは脱力か。
この感じだと部活も入ってなさそうだし、一番長く一緒にいるようになるかもね。
「ま、1年は紫雄だろうな。で、2年は茶樹。凪砂は水泳部で遠征もあるし、何せ遊び人だから危険だ」
うん、分かる。
私も一瞬で危険って感じたもん。
「でもぉちゃっきーも頼りないよぉ。オタク活動忙しくてなおざりにしそぉ」
八代茶樹先輩は"さき"なのに"ちゃき"って呼ばれてるんだ...。
「でも門限はきっちり守るし、活動無い日は手伝いもまあまあやるし、大丈夫だろう。あっ、そうそう、門限は22時だから気をつけてね、紗彩ちゃん」
「はい」
その後は食べるのに集中し、美味しいお昼を満喫したのだった。
卵が余っていることはこの寮には無いらしい。
「大地先輩ゆで卵食べ過ぎだよぉ。だからすぐなくなるんだよぉ」
「凜くんが言ってるように大地はゆで卵を毎日4こ食べるんだ。卵は完全栄養食材だなんて言って食べまくってる。それが良いとなるとそればっかり大量に食べるからな、アイツは」
「そうなんですか...」
ほんと、ここの寮って不思議な人ばっかりだな...。
さっきの青波先輩は女遊びしてそうだし、黄海くんは世界的黄熊が好きすぎるし、白鳥先輩はその中では普通っぽい。
なんて思いながらレタスチャーハンを頬張る。
家では三上さんが中華フルコースを作ってくれたこともあったけれど、だいたいは両親の大好きなフレンチか和食だったからこんな感じの食事は初めてで新鮮だった。
「白鳥先輩、美味しいです。味バッチリですね」
「ありがとう」
「澪先輩美味しいよぉ」
「凜くんもありがと」
「先輩は料理結構するんですか?」
「まあね。ここに来てからやるようになったんだよ。お昼は自分で作らないとならないし、寮長になりそうなのは俺だったから料理くらいできなきゃまずかったしね」
「大地先輩もジャス先輩も寮長やれそうですけどねぇ」
...ジャス先輩。
緑川先輩のことだよね?
ジャスティスとも言ってもらえないの?
なんだか不憫だ。
「大地も緑川もそれぞれ学校の中で活躍したいって感じでさ。俺はそんなのもなかったからここの寮をまとめられるような立派なやつにならないとなって必然的に思ったんだよね」
へえ。
白鳥先輩、すごいな。
ちゃんと自分の役割を分かってて一生懸命取り組んで...。
尊敬します。
「はあ。僕達の代は誰がなるんだか」
「凜くんはお手伝いしてくれるけど、任せられないな」
「うん、分かってる。任せなくていいよぉ。やりたくないしぃ」
ありゃりゃ。
黄海くんは脱力か。
この感じだと部活も入ってなさそうだし、一番長く一緒にいるようになるかもね。
「ま、1年は紫雄だろうな。で、2年は茶樹。凪砂は水泳部で遠征もあるし、何せ遊び人だから危険だ」
うん、分かる。
私も一瞬で危険って感じたもん。
「でもぉちゃっきーも頼りないよぉ。オタク活動忙しくてなおざりにしそぉ」
八代茶樹先輩は"さき"なのに"ちゃき"って呼ばれてるんだ...。
「でも門限はきっちり守るし、活動無い日は手伝いもまあまあやるし、大丈夫だろう。あっ、そうそう、門限は22時だから気をつけてね、紗彩ちゃん」
「はい」
その後は食べるのに集中し、美味しいお昼を満喫したのだった。